私たちが行う国際医療支援

 私たちはこれまでにおよそ30年に渡って国内外の先天的な口の病気で苦しむ子どもの支援を行ってきました。

 そして、国外における支援も21の国と地域で、延べ6000人の患者様を支援してきました。

 私たちが行う支援は、無償手術や物資の提供だけでなく、現地医療従事者の育成や患者家族のサポートなど多岐に渡ります。

これから数か国の活動を紹介いたします。

ベトナム

 当協会ではこれまでにおよそ30年間にわたって、ベトナムへの診療隊の派遣を行ってきました。

 医療器材や物品の援助や、現地医師の技術移転を行うほか、経済的理由で手術を受けられない子ども達への無償手術を行っています。

モンゴル

 モンゴルではウランバートル市のモンゴル国立母子病院での口唇口蓋裂の手術の他に、歯科医療や口腔ケアを受ける機会がない子ども達に歯科診療や歯科治療を行ったり、歯磨きの習慣を身に着けるためのブラッシング指導を行っています。

エチオピア

 アフリカのエチオピア連邦民主共和国では、政府の依頼を受け、2011年2月より医療援助を開始しました。 エチオピアのブタジラにあるグラルベット病院等において口唇口蓋裂をはじめとする口腔先天異常児たちの無償手術を行っています。  また、各地で口唇口蓋裂が治る病気であることを伝える活動を行うことで、口唇口蓋裂で生まれた子ども達の未来を守る活動も行っています。

患者の家庭を支えるためのマイクロクレジットプロジェクト

100~500ドル程度の少額の融資を行い、貧困からの自立をはかるマイクロクレジット。私たちは1997年より口唇口蓋裂等の先天性の病気を持つ子ども達の家庭に医療支援とマイクロクレジットを組み合わせた支援を行っております。

 子ども達には手術を行うだけではなく、必要な医療や教育を受けられるようサポートが必要です。

病気を持って生まれた子ども達が、自分がいることで家族が無担保で資金を借り、家庭の収入のために豚を買ったり、ミシンを買ったりすることができます。

その家族が活動のみでなく自立のための支援を得ることによりが病気を持って生まれた子ども達のこころを守ることに繋がれば。 

私たちはそう考えています。

(写真:メコン川に沈む夕日/診療隊メンバーが撮影。)